【生活防衛資金の考え方】貯めすぎず、使いすぎない“ちょうどいい安心感”とは?
資産形成や投資に取り組む中で、よく耳にするのが「生活防衛資金をいくら用意すればいいの?」という疑問。
本やネットでは「生活費の3〜6ヶ月分が目安」と言われますが、実際のところ、自分にとっての“安心ライン”は人それぞれです。
この記事では、筆者自身の事例をもとに、無理なく・不安なく資産形成を続けるための生活防衛資金の考え方をご紹介します。
生活防衛資金とは?|“心の余白”を作るお金
生活防衛資金とは、万が一の収入減や急な支出に備える「安心のための現金」です。
たとえば、
- 急な病気やケガ
- 家電の故障や引っ越し
- 仕事をやめたときの備え
こんな「いつ起きるかはわからないけど、きっといつかは起きること」に対して、心の余裕を持つための資金だと考えています。
筆者のケース|生活費5ヶ月分+ゆとり資金で現金100万円前後をキープ
私は28歳、会社員として一人暮らしをしています。年収は400万円台、月の生活費は約12万円です。
そんな私の生活防衛資金の目安は、生活費5ヶ月分の60万円。加えて、「ちょっと贅沢したいとき」「突発的な支出があったとき」用にもう少し余裕を持たせて、現金は100万円前後を常にキープしています。
リスク許容度は人それぞれ|私が少なめでも安心できる理由
「そんなに少なくて大丈夫?」と思う方もいるかもしれません。
でも、防衛資金の額はリスク許容度によって変わるもの。私が60〜100万円で安心できるのは、以下の理由があります。
- 両親が健在で、頼れる家族がいる
- 28歳で転職経験あり → 万が一のときも再就職に不安がない
- 会社員なので、傷病手当金や失業保険などの社会保障がある
- 一人暮らしで扶養する家族がいない
- 生活費が低め(月12万円前後)
- 収入源は給与のみだが、当面ライフイベントの予定はない
このように、自分の状況を冷静に見て「このくらいあれば大丈夫そう」と思える額を設定しています。
生活防衛資金は“変化するもの”|感覚も大事に
生活防衛資金は、「絶対この金額」と決めきるものではありません。
年齢・働き方・家族の状況・心の余裕…さまざまな要素で「安心できる金額」は変わってきます。
私も、将来結婚したり、独立したりしたら、防衛資金をもう少し厚くするかもしれません。
生活防衛資金=心の安全資産。数字の計算も大事だけど、「この金額なら落ち着いていられるな」という感覚も、同じくらい大切です。
現金を持ちすぎても、投資しすぎても、ストレスになる
現金が少なすぎると、ちょっとした出費でもヒヤヒヤします。
一方で、現金を持ちすぎると「お金が働いていない…」というモヤモヤも出てきます。
お金は、安心のために持つもの。それがストレスの元になるのは本末転倒ですよね。
だからこそ、自分にとってちょうどいいバランスを探すことが、資産形成を“気楽に”続ける秘訣です。
まとめ|“ちょうどいい”安心を、あなたのタイミングで
生活防衛資金に正解はありません。
「自分にとって安心できる金額」を見つけて、必要に応じてアップデートしていけばOKです。
私は「生活費5ヶ月分+ゆとり資金」で、今のところちょうどいいと感じています。
今後ライフステージが変われば、また見直すつもりです。
あなたも、“数字だけにとらわれすぎず”、自分の暮らしにフィットする安心ラインを考えてみてください。
そしてその安心感が、投資や生活の“ちょっとしたチャレンジ”を後押ししてくれるはずです。
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